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探偵のコラム

最近あった出来事や感じたこと、お会いした人等を紹介するコーナーです

脚本家 小原さんとの食事会

ドラマ版の「世界を中心で愛を叫ぶ」を制作された(株)オフィスクレッシェンドさんの作品は皆さんも知らず知らずのうちにご覧になっているかと思われます。「トリック」などもそうです。

今回はそのドラマ番組を制作された会社の取締役であり、脚本家の小原信治さんと2回目の食事をさせていただいた中での話になります。

  ※参考)  初恋ネット・ドットコム        http://www.8251net.com/
         小原信治さんのプロフィール    http://www.8251net.com/obara.html
         (株)オフィスクレッシェンド HP   http://www.crescendo.co.jp/

小原さんと自分との出会いは今年のはじめ。
初恋の人探しというテーマを通じて、自分からお話をさせていただいたのが初めてでした。

小原さんが主催してらっしゃるプロジェクトの中に初恋ネットドットコム(上記参照)という初恋の人との巡り逢いサイトがあるのですが、そのサイトの中の一企画として自分達が調査の分野で協力するというお話でした。

  ところが・・・・・。

話をしているうちに、小原さんはそんなビジネスの話はさておき、我々が扱っている恋愛工作業務を行う工作員に対して非常に深く興味を持たれました。そこで色々と工作員という人物について説明をしていると、 「その方達に会ってみたい」とおっしゃるので、自分も「是非!」ということで食事会を行なったのです。1回目も2回目も自分は工作員の都合をつけ4人程の工作員をお店に連れて行きました。
  
我々も小原さんも、やや緊張気味な面持ちから始まった食事でしたが、それはすぐに解かれました。というより「解き放たれた」と言ったほうが正確でしょうか。多くの質問を工作員に対して投げかけていらっしゃいました。

そしてどうやら工作員の人間性が、小原さんの想像を絶した(?)ようで途中からご自身が工作されている感覚に陥ってらっしゃいました。会話の節々に「本当は代表さんを通して、俺を工作してるんでしょう??」と何度も何度も繰り返してらっしゃるところが見ていて愉快でもありました。

小原さんは、工作員に対して多くの質問をされていました。やはり一般の方と異なる質問が殆どでした。例えば・・・

   「この仕事をしていて、男性が信じられなくなるか?」
   「知らず知らずのうちに色々な物を背負っていると思うけど、背負ったままで生きていくのか?」
   「仕事のストレスなどを何かで発散する、または清算する儀式の様なものはあるか?」
   「対象者の中に忘れられない人やどうしても、もう一度会いたい人はいるか?」
   「逆に、ずっと自分の事を思ってくれているであろう対象者は居るか?」
   「工作で対象者と接触する時に、自分の職業を何と偽るか?」
   「工作をしていて本気で好きになってしまう様な対象者は居たか?」
   「対象者に同情などをして、報告に自分の感情を入れて書いたりしたことはあるか?」
   「対象者に全てを話したいとは思わないのか?」
   「仕事中お酒を飲んで危ない目に遭った事はあるか?」
   「なぜこの仕事を始めたか?」
   「工作員の仕事について家族は知っているか?」
   「社長の前では言えない事はあるか?」
   「同じ工作員同士で男女の関係にはならないのか?」
   「実生活で、影響が出ることはないのか?」
   「本当に人を好きになれるのか?」
   「彼氏や彼女は工作員ということを知っているのか?」
   「彼氏や彼女は工作員という職業に対して何と言っているのか?」

というような殆どが実際の工作中の話よりは、工作員の本当の顔、つまり実生活に興味を持たれていました。

工作員は言ってみれば人の嫌がることを仕事として行っていたり、自分の私生活(恋愛)を犠牲にしていたりする、精神的に辛い部分が多くある職業です。勿論大変な職業は他にも多くあると思いますが、工作員は世の中に少ない人数しかいないことなどで、自分の仕事を相談できたり、話を聞いてくれる相手すらなかなかいないのです。

そんな工作員には小原さんからの質問は視点の異なった新鮮な質問で、嬉しそうに耳を傾けていました。普段、誰にも詳細までは言えなくて、どこかに背負っていたものを小原さんに訴えているようにも見えました。また、小原さんはそれすらも分かってらっしゃるような対応で、自分は小原さんの奥行きの深さを感じていました。食事は朝方まで続きました。

「セカチュ」ーの話に戻りますが、どうやらあの「セカチュー」は、女性より男性に評価を受けていたらしいです。特に忘れられない彼女がいる男性には、かなりの影響を与えたドラマだったようです。そもそも過去の恋愛に拘りがちな男性ではありますが、言い換えれば何年経っても以前の彼女が自分の事を好きでいてくれるという都合の良い全くの勘違いをしているところもあります。

自分がセカチューに興味を抱いているのと同様、小原さんも工作員の人間性に興味を引かれ当初のきっかけであった「初恋の人探し」に関してはあまり話をせず2回の食事会を終えましたが、毎回食事をする度に脚本家の小原さんと我々一般人の感受性の違いを感じます。我々が発言する1つ1つを受け取る感性が、物凄く繊細で且つ勢いと一貫性がある印象を受けました。

感受性の違いが、発想の違いを生み、発想の違いが人々の関心を生み、それが共感を生み・・・という凄い理想的なサイクルで回ってらっしゃる方な気がしました。色々な苦悩がたくさんあるかと思いますが、これからもいい作品を作り続けていって欲しいと思います。

今では自分が尊敬できる方の一人であり、良き人生の先輩であると思っています。
あと、小原さん、食事会は○○からのご依頼ではありませんのでご安心下さい。

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